ダラムサラ,410日 :

水曜日に中国の法廷で下された二人のチベット人に対する死刑判決は,世界中のチベット人と人権擁護団体から非難されている。

亡命チベット人共同体の中で最大の親独立派団体であるチベット青年会議は,この判決が不完全で不公平で恣意的なものであるとし,中国の裁判制度の規定にも違反していると糾弾している。

アムネスティ・インターナショナルもまた,死刑判決を下したことを非難し,中国最高人民裁判所が,この死刑判決を再検討しなければいけなくなるだろうと言っている。これは(中国においてさえも)すべての死刑判決案件に対して行なわれていることだからだ。「私たちは,(中国国内の)死刑宣告が下される際の不正裁判が行なわれる形態(特徴,傾向)に関する記録を取っている。これらの(不正裁判に当てはまる)条件から見ると,これ以上ないほどに,今回の死刑判決は不正裁判そのものであることが明白であり,死刑判決が下される条件を満たしたものではない。私たちは強く訴える。死刑判決は覆らなければいけない」と,アムネスティ・インターナショナル・アジア太平洋部門の責任者Sam Zarifi氏は述べた。(jiro意訳)

チベット青年会議は,次のように述べている。「これは際立って偏向し政治的な動機に基づいた裁判所の判決であり非難に値する。中国の裁判制度は,意図的に(事実も公正さも正義も無視した)中国共産党政府とその政策の意向と要請に従うだけの(表面的な体裁だけの)ものにすぎない」(jiro)

チベット人NGO団体は,この判決で,これまで以上に「中国共産党政府の50年間にわたるチベット占領の正当性の欠如が明確になったばかりか,現在中国が行なっている,チベット人に対する,民族としての,文化としての,人間としての破壊を行なう破滅的な政策もが明確になった」としている。

チベット青年会議は,(チベット本土にいる)チベット人たちには法的権利が与えられておらず,裁判を受けるに当って自らの弁護士を選択する自由すらないことを明らかにしている。これは,中国がチベット人に対して「公正な裁判を行なうとするのであれば,被告人が選定した弁護士の同伴と(善悪の区別すら持たない中国共産党の不正で恣意的で偏向した権力から)独立した人権監視組織もしくは国連いずれか双方の代表の同席をもって」行なおうと努力するべきであるとしている。

アムネスティ・インターナショナルの調査によると,中国は,2008年において,少なくとも1千718人の死刑の執行を行ない,73人の人々に死刑判決を下している(という,まさに血まみれの非文明国家である)

 (jiro氏訳)

パユル(祖国)  2009410
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=24434

チベット亡命政府、チベット人2名に対する死刑判決を憂慮
―政治犯全員の釈放を要求
http://www.tibethouse.jp/news_release/2009/090409_cta_release.html

 

**************** 行動を起こそう! ****************

緊急要請、中国チベット人に死刑宣告
http://www32.atwiki.jp/freejapan/pages/48.html

Take Action! China: Stop the Executions!
http://actionnetwork.org/campaign/stoptheexecutions/

YouTube - BULLET - THE EXECUTION
http://www.youtube.com/watch?v=Gw_a4iutD1Q

自由なチベットを愛する会
http://we-love-free-tibet.com/

11()から、「死刑判決撤回を求める署名活動」を開始
18-19日,代々木公園のアースデイで集中署名要請活動
25(),死刑判決撤回を求める「アピールピースウォーク」