経済が優先する今の世界では、正義は二の次になるのか。

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中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席とフランスのサルコジ大統領が1日夜(日本時間2日未明)、ロンドンで会談した。サルコジ氏がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談したことで中仏関係は冷え込んでいたが、金融サミット(G20)をきっかけに双方が歩み寄りをみせた。

新華社通信によると、胡主席は会談で「最近の一時期、両国関係は深刻な困難に直面した。このようなことを我々は望んでいない」と指摘。サルコジ氏も「世界には一つの中国しかなく、台湾とチベットは中国領土の不可分の一部だ」と応じた。

昨年12月にサルコジ氏がダライ・ラマと会談して以来、中国側は徹底した「仏はずし」を続けた。温家宝(ウェン・チアパオ)首相が1月末からの欧州訪問でフランスには立ち寄らず、1兆円を超える欧州企業との商談でもフランスを除外。今回のG20でも、首脳会談は中仏だけ当初予定に入れず、「理由は言わずもがな」(何亜非外務次官)との姿勢だった。
>>>続く

asahi.com 2009年4月2日21時36分