http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=24277

平和会議中止となる。ダライ・ラマのビザ騒動のため,
パユル(祖国) [2009年3月24日 火曜日]
ダラムサラ,3月24日 : 組織運営側は南アフリカでの平和会議の延期する。このことは,南アフリカがチベット人指導者ダライ・ラマへのビザ発給を拒
否した後に決定された。野党からの強力な批判に加え,世界中からの激しい非難に晒され,南アフリカ政府は集中砲火の火だるま状態になっている。
(jiro意訳)

「私たちは,別途通知があるまでの間,平和会議の延期を決定した」と,ロイターは,南アフリカ2010年組織運営委員会議長Irvin Khozaが火曜日に述べた言葉を引用して報道している。彼は言った。招待された全ての人たちが出席できるまで(平和会議の開催は)延期されることになると。

ロイターは,数人のノーベル平和受賞者がビザ禁止を問題視して会議への出席をボイコットすると脅しを掛けたと伝えている。しかし,南アフリカ政府は,自
らの決定を支持している。南アフリカの地元メディアは,巨大な投資者であり貿易相手である中国からの圧力の後,ビザが拒否されていると伝えている。

73歳のチベット人ノーベル受賞者は,誉れ高き平和賞の他の受賞者たちと合流する予定だった。これらの受賞者たちとは,2010年ワールドカップをホスト国として準備している南アフリカが,人種差別と排外主義と戦うための手段としてのサッカーを活用する方法を討議する金曜日の会議に出席するネルソン・
マンデラ氏,FW・デクラーク(ド・クラーク)氏も含まれている。

政府の報道官Thabo Masebeは,「ダライ・ラマの存在は,今の時期,南アフリカにとって最善の関心とはならない」と(主張)した報道について語った。

「私たちは,自分たちの決定を支持している。いかなるものも変えることはできない。ダライ・ラマ法王は南アフリカには招待されないだろう。私たちは,現在よりワールドカップの間は,彼にビザを与えない」

(jiro注:中国系メディア?の報道をそのまま引用して政府の言葉として語る報道官とは,どのような人なのだろうか?また,そのような政府決定を行なう政府とは,どのような政府なのだろうか?)

ダライ・ラマ法王にはビザの発給を拒否するという決定は,この国の対立野党から深刻な批判を浴びている。この対立野党は,1994年にアパルトヘイト(人種隔離政策)を終結させて以来,民主化と人権の雛型たる存在として自党に誇りを持っている。

ダライ・ラマ法王は,同じノーベル平和賞受賞者仲間であるDesmondツツ元大主教やFW・デクラーク元南ア大統領そしてネルソン・マンデラ氏と共に,会議への参加を招待されていた。

(以上,和訳終わり)

参考記事(毎日新聞) 南アフリカ:ダライ・ラマ14世のビザ発給拒否 (3/24)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090324k0000e030029000c.html

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