自らの身体に火をつけ「灯明」となることで、チベットの自由とダライ・ラマの帰還を求めるチベット人が後を絶たない。著者は、チベット亡命政府の拠点があるインド・ダラムサラに30年前から暮らす建築家。チベット関連の政治的事件は、ほぼもれなくダラムサラに伝えられる。著者は、集められる限りの情報を集め、今年4月までに焼身した143人の背景と記録をまとめた。共産党統治によって文化、経済、信教の自由を奪われたチベット。「自由を奪われたチベット人たちの苦しみは、焼身の苦しみよりよほど大きい」。遺書から、悲しみと怒りが伝わってくる。(集広舎・2200円+税)
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産経 2015.11.29
http://www.sankei.com/life/photos/151129/lif1511290019-p1.html
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