<チベット自治区だけですでに30万家族が「新地方(僻地)」プログラムにより移住させられた>
TibetanReview.net, Jan18, 2011
http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=8156
新華社が1月17日、TAR(チベット自治区)主席ペマ・チュリンの発表として明らかにしたところによれば、自治区政府は2006年に始まった「新地方」プログラムの下でこれまでに約30万家族、143万人のチベット人遊牧民と農民を新しい定住セトルメントに移動させた。
この数字は現在ラサで開催中の自治区人民会議の席上、この5年間の成果として主席が報告したもの。
彼は2013年までに、さらに185、500家族が移住する(させられる)予定だと述べた。
一方、この政策に対し国連の食料権利特別調査員であるOlivier De Schutter氏は昨年末12月15〜23日に行った現地調査の結果として「中国政府がチベットや内モンゴルで行っているこの政策は、遊牧民を家畜を売り移住するしかない状況に追いやっており、これは彼らの食料権利を侵すものである」と報告している。
アムドの遊牧民などは特に、「強制移住させられた最初の年にだけ政府から貰える補償金が尽きると、その後には空っぽのブロック製の家しか残らない。ほとんどの家族は生活の方法がない」と苦境を訴えている。
農民に対する新住居プログラムにも多くの問題がある。まずそれは強制的であり、農民は新しい家のために負債を抱えることになる。その新しい家も外観は良さそうにみえるが、中身は至って安普請である。このプログラムの目的は(環境を守るということより)チベット人をまとめてコントロールし易くすることと、プロパガンダに利用するためだけであるように思われる。
>>>全文
チベットNOW@ルンタ
http://blog.livedoor.jp/
TibetanReview.net, Jan18, 2011
http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=8156
新華社が1月17日、TAR(チベット自治区)主席ペマ・チュリンの発表として明らかにしたところによれば、自治区政府は2006年に始まった「新地方」プログラムの下でこれまでに約30万家族、143万人のチベット人遊牧民と農民を新しい定住セトルメントに移動させた。
この数字は現在ラサで開催中の自治区人民会議の席上、この5年間の成果として主席が報告したもの。
彼は2013年までに、さらに185、500家族が移住する(させられる)予定だと述べた。
一方、この政策に対し国連の食料権利特別調査員であるOlivier De Schutter氏は昨年末12月15〜23日に行った現地調査の結果として「中国政府がチベットや内モンゴルで行っているこの政策は、遊牧民を家畜を売り移住するしかない状況に追いやっており、これは彼らの食料権利を侵すものである」と報告している。
アムドの遊牧民などは特に、「強制移住させられた最初の年にだけ政府から貰える補償金が尽きると、その後には空っぽのブロック製の家しか残らない。ほとんどの家族は生活の方法がない」と苦境を訴えている。
農民に対する新住居プログラムにも多くの問題がある。まずそれは強制的であり、農民は新しい家のために負債を抱えることになる。その新しい家も外観は良さそうにみえるが、中身は至って安普請である。このプログラムの目的は(環境を守るということより)チベット人をまとめてコントロールし易くすることと、プロパガンダに利用するためだけであるように思われる。
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